安倍がパクったアーティストは、aiko、JUDY AND MARY、安室奈美恵、Crystalkayら多岐にわたった。
そのほか詩人、相田みつをの「トマトはメロンにならない」という内容の詩(題は『トマトとメロン』)を元に、「トマトはピーマンにはなれない」という歌詞(題は『トマト』)を”創作”。その研究熱心さには敬服するが、パクリというより丸写し。トマトもキュウリに替えるくらいすればよかったのに、これでは弁解の余地ナシだ。
所属事務所も事実を認め、後藤真希、松浦亜弥とのユニット『後浦なつみ』でのNHK紅白出場を単身で辞退した。
一月末まで二ヶ月の謹慎を経て、二月七日に開いた復帰会見では、
「今回私がしてしまったことで、沢山の作家の皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。この二ヶ月間、沢山考え、反省しました。またイチから頑張っていこうと、思えるようになりました」
と涙ながらに神妙な面持ち。謹慎中は毎日事務所に出向き、お茶汲みやコピーとりなど、”社会勉強”にあてたいと語った。この会見自体、事務所側から記者たちに
「記事にする際、盗作した歌手名、曲名は出さないで欲しい」
「時間制限があるので、代表質問のみにして欲しい」などと注文がつく茶番ではあったのだが、その会見直後、安倍は、事務所関係者にこう言い放ったという。
「休んでいる間にいろいろ考えたとか言ったけど、別に何も考えてないからさぁ。涙ぐんでみたけど、なっち、そういうところで女優が役に立ったよ」
不評だったとは言え、ドラマ『仔犬のワルツ』(日テレ系)に主演した経験が、晴れ舞台で生きたらしい。
で、冒頭の発言。近しい知り合いが、「確かに言葉ってかぶるよね」とフォローしたところ、
「そうさ、そうさ!だって、この世には限られた言葉しかないんだよ。彼氏ができたら『好き』って、みんな言うでしょ?
それと同じことじゃない?いいなーって思った言葉が、たまたま同じだったんだよ」
と、続け、やはり反省の色は皆無だったらしい。
発言の真意を確かめるべく、事務所に取材を申し込んだが、やはり回答はナシ。
復帰後はコンサートツアーなどスケジュールが目白押しだが、今後、創作活動はしないとか。でも、涙を流す演技を含め、研究熱心さは失わないようにね!