後藤の父、死の真相
男体山岩登りで転落、行方不明/茨城・大子
1996.10.28 東京夕刊 19頁 (全354字)
二十七日午後三時四十五分ごろ、茨城県大子町頃藤の男体山
(標高六五四メートル)七合目付近で、ロッククライミングを
していた東京都江戸川区東瑞江、会社員後藤勝 一さん(43)
が行方不明になったと、同行していた友人(33)から大子署
に通報 があった。
同署員や消防団員ら約六十五人が現場付近を捜索したところ、
二十八日午前十一時 二十五分ごろ、七合目から約二百メートル
下の岩場の上で、後藤さんとみられる男性が倒れているのが見
つかった。同署で身元や安否の確認を急いでいる。
調べによると、後藤さんは二十七日朝から小学四年生の長男と
友人の計三人で同山に登り、現場付近の岩壁を登ったり、下りた
りしていた。同日午後一時ごろ、待ち合わせをした山頂に後藤さ
んが戻って来なかったため、友人がザイルを引っ張ったが、後藤
さんの姿はなかったという。