693 名前: 名無し募集中。。。 [sage] 投稿日: 2006/08/08(火) 22:06:40.12 0
宝塚アカデミア27号
「ヒョンスンの夏、モー娘。の夏、タカラジェンヌの夏(一応「祝・『リボンの騎士』)
溝口祥夫
(略)
八月に新宿コマ劇場で宝塚歌劇団と合同ミュージカル『リボンの騎士』をおこなう「モーニング娘。」などのハロー!プロジェクト集団を例に出して考えてみたい。
彼女たちは当初より立ち位置がアイドルであるがゆえに、男性の性欲をもった視線で見られるのは必然だが、『LOVEマシーン』などの大ヒット期の人気の由来は、それだけではない差別化ができていたからと目される。
そもそもの出だしからオーディションやミッションで強制的に「がんばています感」を出さされてけなげさを打ち出すことになっていたのだが、その際に例えば中澤裕子といった年長者を配置して「組織の自律性」を出すしくみで、野放図な動物化した男性の性欲との距離感を高めていたと考えられる。
最盛期のモー娘。人気は、男性のファンだけでなくローティーンを中心とした女性の憧れをすくいあげたものであった。
694 名前: 名無し募集中。。。 [sage] 投稿日: 2006/08/08(火) 22:06:48.94 0
そこでつんく♂は加護亜依などの投入でより年少者へのアピールを担ったのだが、現状としては年少者に過剰な薬務を背負わせた結果、「未熟な女性」だけを求める男子への許容性が高すぎ、特に終始モー娘。系列に非寛容であったとみなしうる二十代以上の女性の反感を高め、一般認知の低下を招くこととなったのが現状である。
卒業したハロプロ出身タレントが、「エロかっこいい」などという語のもと、男性の性欲に親和性を高めないと認められない状況においては頭打ち傾向であるのもともかくとして、現在残っているハロプロ集団がフットサルに芸能人の枠を超えて力を入れているのは、動物化している男性ファンとの距離を適度に確保し「がんばる女性の自律した組織」の復興を求める行動である(フットサル方面で一般にアピールするだけの実績を得ないかぎりおそらく成功しないであろうが)。
一方、ハードなファンで鳴らす掟ポルシェや杉作J太郎が、「男気」とハロプロファンの両立という一般人にとって意味不明の発信をしているのは、ファンサイドからの動物化回避運動と見なしうる。
(中略)
今度のコマ劇場では、現在の発表では宝塚からは箙かおるのみの出演となっている。
箙が男性の多いであろう客席でどう迎えられるかは興味があるが、それよりもハロプロ集団が、木村信司演出という状況にどう立ち向かってくるか。
筆者は次号でその結果をもとに、また報告をさせていただきたいと思う。
現在の殺伐とした芸能状況でのけなげさの行く末を知るのは、宝塚にも無益ではないであろう。